HD-CEU2の悲劇

どうもお久しぶりです。えー、消息が途絶えがちなのはいつものことですが、今回はとある深刻な事情により今日まで大変なことになってました。



実は……外付けHDDのデータが吹っ飛びました。





いや、厳密に言うならUSB接続に支障をきたしたというところなんですが、とにかくHDDを認識はするのにアクセスができなくなったのです。どうしたことかと調べてみたら、使用しているBUFFALO製のHD-CEU2シリーズのみに深刻なアクセス障害が発生する可能性があるとのこと。説明ではスタンバイ復帰後などに起こると書かれ、ファームウェアの更新で修正されるとのことでしたが、つまりミドルウェアレベルの問題なわけですね。なら元の環境で接続すればいいじゃないっ！


でも、実はアクセス障害が発生した時点で、既に前環境のクリーンインストールが完了していたんです。


つまり、もはやこの世にこのHDDにアクセスできるPCは存在しないわけです。そんなことってあるか！ この事実に気づいたときにはしばし呆然としましたが、なんとか復旧できないものかと四苦八苦しました。ドライバも何度入れ直したことか。おかげで再インストール直後の純真無垢なレジストリやデバイスマネージャが見るも無残な状態になりました。しかしそれでもどうにもならない。そこで僕は一大決心をします。



フォーマットしよう。



フォーマットといってもデータを完全に削除するローレベルのものではありません。クイックフォーマットによってとにかくディスクにアクセスできるようにしようとかんがえたのです。この試みは果たして成功しました。アクセス拒否は起こらず、難なくディスクの中身が見えるようになりました。代償として中身は白紙になりましたけどね！
しかしただ闇雲にフォーマットしたのではありません。ディスクへのアクセスが可能になったことで、ひとつの解決策が見出されたのです。それが、ディスク復旧ツールによるサルベージ。通常HDDなどの記憶媒体は、セクタと呼ばれる区画に区切られ、そこにデータが格納される仕組みになっているのですが、この区画を新たに作るのがフォーマットの主な役割なわけです。通常のフォーマットはそこに存在するデータを削除したうえで区画を作成します。しかし、クイックフォーマットは既存のデータを無視し、ただ区画分けのみを行います。つまり、この時点ではデータ自体は（フォーマット情報などが書き込まれた部分以外は）残っているのです。故に、フォーマット後でもデータ復旧の可能性は大いに残されているのです！ しかし、そうはいっても問題なのはこの使用する復旧つーるの選定で、たとえフォーマット後の復旧を約束するものでも、状況によってはまったく役に立たないこともあります。実際、今回の場合では問題のHDDに添付されていたファイナルデータをまず最初に試したのですが、まずディスク自体を認識しませんでした。やはりアクセス障害はまだ多少なりとも残っているようです。そこでフリー及び試供版のソフトを片っ端から試していき、復旧の可能性がありそうなものを最悪購入することも辞さない覚悟で探しました。その結果、最終的に候補に残ったのがOntrack Easy Recoveryでした。このソフトの試供版でディスク検索をかけたところ、見事におよそ半数以上（問題発生直前のファイル数が正確にはわからないので、復旧したファイルの状況を見た概算です）がサルベージされました。これならばいける！というか他のソフトでは検索さえろくにできなかったので、これしかないということに。正直27MBちょっとしかないデータ量で、DL版でさえ13,000円オーバーなのは詐欺かとも思いましたが、背に腹は代えられない覚悟で購入。なんとか復旧にこぎつけたのでした。


正直失ったものは大きかったですが（同人関係のデータもかなり飛びました。「Merry Mary2」の原稿データとか）、改めてバックアップの大切さを痛感させられました。まさかHDD破損以外でこんなことになるとは夢にも思ってませんでしたが、でもそんな"まさか"に備えるのがバックアップの基本なんだと思い出し、これからは万全を期そうとRAID1（要はミラーリング）対応の2ディスクのLAN接続HDDを購入しました。ちなみにこれもBUFFALO製。いや、I・O DATAよりなんとなく好きなんです、BUFFALO。これと今回問題が発生したUSB接続のHDDを併用する形で"まさか"に備えていこうと思います。あと、データが変化しないものは定期的にDVD-Rに退避するとか。


そんなこんなで、まだ失ったデータの整理や、どこかに残っているかもしれないデータの収集も終わってはいませんが、とりあえずの一段落ということで、ここに記録しておこうとおもいます。あ、でもこのブログの記事のバックアップもとってないなあ。